病歴・就労状況等申立書を書くのがつらいときの対処法

障害年金の申請で必要となる「病歴・就労状況等申立書」。この書類は、ご自身の病気や障害の経過、生活や仕事で困っていることを時系列でまとめる重要な書類ですが、「過去を思い出してつらくなってしまう」「何を書けばよいかわからず手が止まってしまう」という方は少なくありません。
特に発達障害や精神障害、知的障害のある方やそのご家族にとっては、これまでの苦労や挫折を振り返る作業が大きな精神的負担になることがあります。しかし、そのように感じるのは決して特別なことではありません。
この記事では、病歴・就労状況等申立書を書くのがつらいと感じたときの対処法や、無理なく作成を進めるためのポイントについてわかりやすくご紹介します。
病歴・就労状況等申立書がつらいと感じる理由
病歴・就労状況等申立書には、初診から現在までの経過だけでなく、学校生活や仕事、人間関係、日常生活で困ってきたことなどを記載する必要があります。
そのため、
- 過去の失敗やつらい経験を思い出してしまう
- 自分のできないことばかりを書かなければならない気持ちになる
- 「こんなことを書いてよいのだろうか」と不安になる
- 文章を書くこと自体が苦手で疲れてしまう
といった悩みを抱える方もいます。
書類作成が進まなくても、自分を責める必要はありません。
一気に完成させようとしない
申立書を前にすると、「今日中に全部書かなければ」と考えてしまう方がいます。
しかし、無理をして長時間取り組むと心身ともに疲れてしまい、かえって作業が進まなくなることもあります。
おすすめなのは、短時間ずつ区切って進める方法です。
例えば、
- 今日は学生時代について書く
- 明日は就職後のできごとを書く
- 別の日に現在の生活状況を整理する
というように、小さな単位に分けることで負担を軽減できます。
少しずつでも書き進めれば、最終的には完成に近づいていきます。
最初は箇条書きでも問題ありません
最初から文章としてまとめようとすると、何を書けばよいかわからなくなることがあります。
そのような場合は、箇条書きで思いつくままに書き出してみましょう。
例えば、
- 高校時代から人間関係で悩んでいた
- 仕事を何度も辞めた
- 忘れ物や遅刻が多かった
- 家事が思うようにできない
- 家族の助けがないと生活が難しい
といった形で十分です。
後から時系列に整理したり、文章としてまとめたりすることは可能ですので、まずは事実を書き留めることを優先しましょう。
家族や支援者に協力してもらう
病気や障害の影響で、自分自身では当時の状況を思い出せないこともあります。
そのような場合は、ご家族や支援者に話を聞きながら整理するのも有効です。
第三者から見ると、ご本人が気づいていない困りごとや支援の必要性が見えてくることもあります。
また、ご家族と一緒に振り返ることで、一人で抱え込まずに済み、精神的な負担が軽くなる場合もあります。
「良く見せよう」としないことが大切
申立書を書く際、「頑張っていることを書いたほうが評価されるのでは」と考える方もいます。
もちろん努力していることは大切ですが、障害年金では実際の生活状況を正確に伝えることが重要です。
例えば、
- 周囲の配慮がなければ仕事を続けられない
- 家族が食事や金銭管理を手伝っている
- 外出に強い不安があり一人では難しい
といった実態がある場合には、遠慮せず具体的に記載しましょう。
制度は現実の生活状況を把握するために申立書を確認しています。
つらさが強いときは専門家に相談する
申立書の作成が精神的に大きな負担となる場合は、無理をせず専門家へ相談することも選択肢の一つです。
障害年金を取り扱う社会保険労務士は、申立書の内容整理や表現方法についてサポートできる場合があります。
また、書類作成の進め方について助言を受けることで、「何を書けばよいかわからない」という不安が軽減されることもあります。
一人で抱え込み、申請そのものを諦めてしまう前に、まわりの力を借りることを検討してみてください。
申立書は自分を責めるためのものではありません
病歴・就労状況等申立書を書く過程で、「できなかったことばかり振り返って苦しい」と感じる方は少なくありません。
しかし、この書類は自分を評価したり責めたりするためのものではありません。
障害年金の審査において、ご本人がどのような困難を抱え、日常生活や就労にどのような支障が生じているのかを適切に伝えるための大切な資料です。
ありのままの状況を伝えることが、制度の適切な判断につながります。
まとめ
病歴・就労状況等申立書を書くことがつらいと感じるのは、決して珍しいことではありません。
過去を思い出すことで気持ちが落ち込んだり、文章を書く手が止まってしまったりする方も多くいます。
そのようなときは、一度に完成させようとせず、箇条書きから始めたり、家族や支援者に協力してもらったりしながら、少しずつ進めていきましょう。
そして何より大切なのは、申立書は「自分を責めるための書類」ではなく、「現在の困りごとや支援の必要性を制度へ正しく伝えるための書類」であるということです。
当事務所では、発達障害・知的障害・精神障害の障害年金申請について、申立書の作成も含めて丁寧にサポートしています。
不安や負担を感じている方は、一人で悩まずお気軽にご相談ください。

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