障害年金とは?知らないと損する基本のキホン

「障害年金」という言葉は聞いたことがあっても、どんな人が対象で、どんな手続きをするのかは意外と知られていません。
実はケガや病気で働くことが難しくなった人が、安心して生活を続けるための大切な制度です。
このコラムでは、障害年金の仕組みや受け取れる金額の目安など、初めての方にもわかりやすく解説します。
障害年金とは?どんなときにもらえる制度?
「障害年金」は、ケガや病気によって働くことが難しくなった方に支給される公的な年金制度です。
年金というと「老後にもらうもの」というイメージを持つ方が多いですが、実は現役世代の方でも一定の条件を満たせば受け取ることができます。
目的は、収入が減ってしまった方が、安心して生活を続けられるように支えること。
つまり、“働けない=生活ができない”という不安を和らげるための大切な制度です。
どんな人が対象?国民年金・厚生年金の違い
障害年金には大きく分けて2種類あります。
ひとつは「障害基礎年金」で主に自営業や学生など、国民年金に加入している方が対象です。
もうひとつは「障害厚生年金」で会社員や公務員として厚生年金に加入している方が対象になります。
どちらも「初診日(最初に病院にかかった日)」の時点で加入していた年金の種類によって決まります。
受け取れる金額と期間の目安
受け取れる金額は、障害の程度(等級)や加入していた年金の種類によって異なります。
たとえば、障害基礎年金の2級であれば年間約83万円(+子ども加算)、障害厚生年金では報酬額によってさらに上乗せされる形です。
支給される期間は無期認定であれば、原則として一生支給されます。
つまり、安定した生活を取り戻すための「長期的な支え」になるのです。
申請の流れと必要書類
申請の流れは大きく次の4ステップです。
① 初診日の確認(どの病気・けがが原因かを明確に)
② 必要書類の準備(診断書・申立書など)
③ 年金事務所または社労士を通じて申請
④ 審査・決定通知(数か月かかることもあります)
書類の内容が不十分だったり、初診日の証明が不明確だったりすると、不支給になることもあります。
そのため、初めての方は専門家に相談しながら進めることをおすすめします。
まずは自分が対象かチェックしてみましょう
「自分の症状では対象にならないのでは?」と感じて、申請をあきらめてしまう方が少なくありません。
しかし、うつ病やがん後遺症、糖尿病による合併症など、外見ではわかりにくい病気でも支給されることがあります。
制度を正しく理解すれば、申請の可能性は広がります。
まとめ
障害年金は、誰もが安心して暮らすための“生活の支え”です。
しかし、制度の仕組みや申請書類は少し複雑で、迷いや不安を感じる方も多いでしょう。
そんな時こそ、専門知識を持つ社会保険労務士にご相談ください。
丁寧にお話を伺いながら、最適な方法をご提案いたします。

